7年前の家事セラピストの養成講座。辰巳渚さんとはじめてお会いした日です。
最初の課題は今の私を説明するモノを教えて!というものでちょうど50歳を向かえた私は、迷わず子ども達からもらったお祝いの品を準備した。今は亡き長男からの誕生日プレゼントも忘れずに。
本棚に並んでいる本や服、グッズや食べ物からその人を思い浮かべることができる。その時に教わった言葉が 『モノは“私”の生き方の価値観の表れです』
ワインと植物と赤い色がお好きだった辰巳渚さんが不慮の事故で天に召された。
イエノコトのモデルハウスにはそんな辰巳さんの好きなモノがたくさんちりばめられていて、訃報を聞いてからもモデルハウスに駐在していると辰巳さんに包み込まれているようで不思議な気持ちになります。
そしてあまりに突然のことで日にちが経ってもまだ夢を見ているようです。
養成講座当時、暮らし方に自信が持てなかった私でしたが、暮らしは人の数だけあって正解はない!との言葉に救われた思いで肩の力がす~っと抜けたのをいまでも覚えています。
お別れ会の帰り道。ふと見上げると商店街にきれいな吹き流し。ここは河童橋道具街だったのですね。
浅草での家出塾をお手伝いした時に、辰巳先生が連れて行ってくれたアルミのお鍋やさんが思い出される。偶然見つけた私がほしかったミニフライパン。これがほしかったの!!という私に、そうなの!!なら私も使ってみよう♪という素直なかわいらしい笑顔が忘れられない。
先日出席した中学校のサポーター会議で不登校生徒の話が話題に上った。
辰巳先生は“全ての大人は全ての子どもに関わる責任がある”と教えてくれた。
必要とされるならば地域で身を惜しまず関わって行こうと改めてこころに誓った。
家のことは生きることそのもの
辰巳先生から学んだ生活の哲学をこれからも伝えていこう!
今日は七夕様。
辰巳渚さんのご冥福をこころからお祈りします。
投稿者
木下理恵子
1級家事セラピスト
かつての自分と同じように暮らし方に自信を持てない人に、楽しみながら暮らしをととのえていくことを伝えていきたいです。
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